家庭内で使われるエネルギーについて

2011.09.30

暮らし方に合わせて変る節目について、こまかく検討していくと、昔と今の住宅に対する考え方の違いという点に辿りつきます。まさか、冬のお宅の暖房が火鉢に炭をおこすだけということはないでしょう。もう、ほとんどの家が、温風暖房に変ってきているはずです。トイレの便器にしても、いつの間にか暖房便座から、温水で洗って温風で乾かす仕組みのものにまで変化しようとしています。キッチンに置かれる冷蔵庫にしても、食器洗器にしても、どんどん新しく便利なものが出ています。浴槽や洗面化粧台、キッチンなど、水まわり設備にしても、ひと昔前には考えられなかった新製品がどんどん誕生しています。それだけではなく、設備機器ばかりか、材料には、日進月歩で新しいものが出まわっているのです。また、生活を考える時欠くことのできないエネルギーについては、改めて「電気」を検討することになるはずです。その理由の一つとして、高齢化社会に変化していくことがあげられます。日本の国で六五歳以上の高齢者は、昭和五十年には七・九%の割合。昭和六十年には一〇・二%とその割合は増加しています。さらに平成十一年には一六・二%に達すると予測されています。これだけ高齢者の割合が増えていくと、社会の中で高齢者が生活していく有様もかなり多様化していくと思われます。たとえば、まだまだ活発な活動を続ける人、健康な人、病弱な人、独り暮らしの人など様々ですから、昨今のような画一的な老人の施設では何の役にもたたないのです。特に住宅は、高齢者住宅の基本条件として心身機能の低下に対する配慮、何とか社会との接触を保つために考えられた配慮、同じ環境に長い間継続して暮らせる配慮、また、経済力が低下するのは当り前のことですから、経済力が低下しても成り立つための配慮などがあげられます。その上で、前にも述べた多様化する高齢者の生活像に、個々のニーズに合うような仕組みを考えなければなりません。そうなると、高齢化社会において家庭内で使われるエネルギーには、安全性、制御性、利便性の高いものが求められるはずです。

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