誰にでも起こり得るこんなケース

2011.10.21

千葉県在住のMさん。八年前、バブルの余波さめやらぬ時期に、地元の業者に依頼して、在米工法で注文住宅を建てる。三〇坪の土地も含めて約五〇〇〇万円かかった。テレビでやっている「建物探訪」みたいな自分の理想の家作りをしたかった。そしてその希望はある程度かなって、おしゃれな家が完成した。ただし、その業者は三年後に倒産。社長は雲隠れしてしまった。そのころから建物にさまざまな問題が出始める。東南の角から雨漏り。

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風が吹き付けてくると激しく雨漏りするようになった。倒産した業者が、二階ベランダ外壁の防水工事を忘れていたことが判明。補修工事に五〇万円かかった。北東の角からは漏水。洗面所からも異臭がするようになったが、これは配管のミスで、現在も応急処置でしのいでいるという。一階リビングフロアが斜めにかしいできて、フローリングが反り返ったりしているが、これは床を支えるはりの本数が足りないため。基礎コンクリートのひび割れも増えている。こまめにふさいでおかねば雨水が浸透する。今年はシロアリが発生。専門業者に依頼して除去してもらい、防蟻工事も行った。これが約一〇万円かかった。また、築一〇年近くなって、外壁のモルタルも劣化が進んできて、近いうちに補修工事に着手せねばならないと戦々恐々。このように、ひっきりなしに問題が発生、一つ一つに対応しながら、だましだまし住んでいるのが現状。自分の家を維持するのに、マンションとは格段に金もかかるし、手間もかかるのだ。これは中古住宅を購入する際にも重要なチェックポイントとなる。一般に在来工法の注文建築ではいろいろなところに問題が発生する傾向があるらしい。まして、倒産する業者が手がけたところは必ずといっていいほど、どこかに手抜きが行われているという。注文建築では、建築の最初の段階から施主が勉強し、工程を逐一チェックしなければ、こうしたトラブルは防げないという。