換気が大切になってくる

2011.09.30

換気が大切になってくるわけです。気密性を高めて空気の出入りがしにくくなったということは、反対に、これまでのザルのように空気が出入りしていた住宅とは異なり、空気が出入りする経路も量も制御しやすいということです。ザルのような住宅では空気の出入りも把握しようがないのですが、どのくらいの気密性があるのかということが数値でわかれば、実際に、空気の出入りの量を適切に確保することが技術的に可能になるのです。そのつど、手作業で窓を開閑し、健康的な生活に必要な空気を確保するための換気もできるでしょうが、そう頻繁に窓を開閉するというのも大変な話です。そこで、熱のロスを最小限に抑えながら、必要な換気を計画的にしようというのが「計画換気」です。同じ換気でも、熱交換換気といって、熱を逃がさずに、汚れた空気だけを新鮮な空気と入れ替えるといった技術も確立され、設備もあります。建物全体を断熱化・気密化し、計画的な換気を可能にすることで、建物全体を一つの器と考え、一つの大きな室内という考えることができるようにもなります。ここでいう「高断熱・高気密」住宅の基準をデータとして表示するのはあとにしますが、私なりに一言でいえば「これまで一部屋だけを冷暖房していた程度のエネルギー消費量で、全部の居室を冷暖房できる」住宅というように考えています。必要な部屋だけ必要なときだけ暖めたり、涼しくしたりというこれまでのスタイルではなく、建物のなか全体を最小限のエネルギーで冷暖房することが、十分に可能になるのです。これを「全室冷暖房」といいます。

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